「小学校におけるプログラミング教育のありかた」教育関係者のみなさまへ伝えたいこと 【後編】

2017.12.13

2020年、小学校におけるプログラミング教育の必修化を迎えるにあたって、全国の教育関係者の多くの方がまだ取り組み方を模索している状況です。
ICT教育に関する講演や論文を数多く発表されている東京学芸大学 准教授 北澤 武先生に「小学校におけるプログラミング教育のありかた」をインタビュー、教育関係者のみなさまにお届けします。【後編】

【前編】はこちら

プログラミング教育をする際、大切なことって何かありますか?

プログラミング教育では、当該の教科・単元の目的を理解することは勿論ですが、アクティブ・ラーニングを意識することがとても大切です。さらに、教員の発話の仕方と授業時間の管理が重要です。一人一台のタブレット端末の環境ですと、子ども達は、個々に作業をしてしまいがちで、「できた! 見て!」とプログラミングの結果を個々に示したがります。しかし、どのように考えて、どのような過程を経てプログラミングを完成させたのか、子ども達同士で対話し、共有する場面をしっかりと設けないと、不得意な子は置いていかれたり、得意な子は自分の考え方のみに固執してしまったりするなど、深い学びが得られなくなってしまいます。

例えば、プログラミングが得意な子と、そうでない子を隣同士にした上で、自分の活動は15分、残りの5分間で隣の子と話し合うなどすることで、全員に「動いた!できた!」という体験をさせあげましょう。また、自分の最初の考えと、他者と考え方を共有した後では、自分の考え方がどう変わったかを確認することも重要なポイントです。

その他、授業の進行において大切なことは、教員は終始、前に立って技術を教える必要はなく、子ども達の間に入ってサポートしてあげる体制が良いでしょう。子ども達同士で対話させ、個々の手段を共有させる時間を設けることで、プログラミングの論理的思考力や技術はもちろん、コミュニケーション力も養えるなど、教員の期待以上の児童の振る舞いが見られることでしょう。

VSNのみなさんへ

御社のプログラミング講師 無料派遣サービスの取り組みは、子ども達はもちろん、教員の指導力向上にも大きく貢献しているのではないでしょうか。
プログラミングのノウハウを得ることで、教員のみなさまは、各教科・単元にプログラミング教育を導入するイメージがしやすくなると思います。この活動によって、VSNさんはより多くの方に親しまれ、教育分野でも大きな功績を残すことでしょう。

引き続き応援しています。 2020年へ向けて教育現場に大きなイノベーションを起こしてまいりましょう。

国立大学法人東京学芸大学
自然科学系 技術・情報科学講座 情報科学分野

准教授 北澤 武先生

東京工業大学大学院社会理工学研究科人間行動システム専攻博士後期課程修了。博士(工学)。

私立小学校教員、首都大学東京大学教育センター准教授、東京未来大学モチベーション行動科学部准教授を経て、2013年10月1日より東京学芸大学自然科学系技術・情報科学講座情報科学分野准教授。 公益財団法人パナソニック教育財団 専門委員、神奈川県立生田高等学校 評議員,東京都立戸山高等学校 SSH運営指導委員,公立小中学校ICT教育環境整備支援事業(東京都事業)有識者。

未来の人財を創造するVSN

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